「ジグ投げてサゴシ釣る!」と思い立ち、午後のわずかな時間を有効に活用しようと車を走らせた。
ところが、ポイント2か所を覗いてみるも、潮が効いてない上にベイトの姿も皆無。一度もロッドを振ることなく、さらに移動を繰り返す。
たどり着いたのは、久しぶりに訪れた島根県東部の河口に面したサーフ。
ターゲットをサゴシからシーバスに切り替え、まずは状況確認を兼ねて、少しずつ移動しながら、ペンシルとバイブレーションを交互にキャスト。サーフェスとミッドレンジを広範囲に探っていく。
最初に反応があったのはバイブレーション。細やかなリフト&フォールを交えながらミッドレンジを探っていると不意に食ってきた。しばらく経ってさらに1本を追加。
とりあえず魚がいることは判ったので、2本目をゲットした時点でバイブレーションプラグを仕舞い、テイルフック「STX-45ZN」にブレード「マスクドスピン」をセットした30gのメタルジグ「投次郎」に切り替えた。
ショアからのシーバスキャスティングゲームにおける、ブレードジギングの威力のほどはすでに何度も体験済。今回も、「すぐに何本かヒットするやろ!」と思っていたのだが…。
30gの「投次郎」をしっかりロッドの胴に乗せてフルキャストすると、気持ちいいくらい遥か彼方まで飛んでいく。バーブレーションの4~5割増しくらいは飛んでいたのではないだろうか?
まずは、フルキャストした「投次郎」をボトムまで沈め、ロッドを一定の角度にホールドしながら、ミディアム程度のスピードでハンドル10回転ほどリトリーブ。
いったんハンドルを止めて「投次郎」をテンションフォールさせ、着底するかしないか程度のタイミングで再びハンドル10回転ほどリトリーブ~テンションフォール・・・と繰り返す。
このパターンが見事にはまり、バイブレーションから「投次郎」にチェンジしてから怒涛の連続ヒット。ジグをフォールさせている間のバイトが集中した。
あとでデータを確認すると、最初にバイブレーションでヒットしたシーバスの画像が「15:44撮影」で、最後が「16:51撮影」。最後の魚の後にも数本追加しトータル11尾。17:00の鐘を聞いたタイミング納竿しているのだが、2時間足らずの間の釣果としては上出来である。もちろん、思いっきり楽しめた。
「投次郎」の塗装面に刻まれた複数のラインマークが、「楽しかった」の証しである。
ところで、メタルジグを遠投するスタイルのシーバスゲームの場合、エラ洗いによるバレの心配が常に付きまとう。ヒット直後の水面でのヘッドシェイクで、フックオフしてしまうケースが頻発しやすいのだ。
ところが、今回のゲームでのバレはたった一度だけ…。
バイト~フッキングしてから横方向にロッドを寝かせ、シーバスがエラ洗いしないよう水中を泳がせるイメージで、ロッドを十分にベントさせながらリールで巻いて寄せてくる。この方法が功を奏していたのではないかと思う。
もう一つ、今回は元々がサゴシ狙いだったこともあって、投次郎にセットするフロントフックとして「投技フックワイヤー芯シングル」をセットしていた。
フロントフックだけのフッキングや、テイルフッキングだけのフッキングもあったが、フロント&テイルフックの両方ががっちり掛かったケースもあり、この辺もバレが少ない結果につながっているのではないかと思う。
最後に、自分の場合、ライト~ヘビージグゲームの際のリーダーとメタルジグのコネクターには、ローリングスイベルとスプリットリングの組み合わせを使用する。過去にはスナップも使用していたのだが、ターゲットがバイトした瞬間にスナップが開くトラブルが多く敬遠していたのである。
今回は、試験的にカルティバの最強スナップ「剛力スナップ」を使ってみた。わずか2時間足らずのゲームであった関係上、「これはイケル!」とまでの確信を得るとまではいかないが、スナップを使用することによるトラブルは皆無だったので、少なからず手ごたえを感じている。もう少し使い込んでみよう。
■ロッド:ショアキャスティングロッド8ftフィート7inch Mクラス
■リール:中型スピニングリール
■ライン:PEライン0.8号
■リーダー:ザイト磯フロロ4号/オーナーばり
■メタルジグ:カルティバ投次郎30g/オーナーばり
■フロントフック:カルティバ投技フックワイヤー芯シングル#1/オーナーばり
■テイルフック:カルティバSTX-45ZN #5/オーナーばり
■ブレード:カルティバマスクドスピンSサイズ/オーナーばり
■スナップ:カルティバ剛力スナップ#0/オーナーばり
■ポイント:島根県東部のサーフ
■日付:2021年11月17日