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本荘ケーソンのタンコブゲーム

私が住む兵庫県では、長かった外出自粛要請が5/21にようやく終わりました。
自粛中に鈍ったジグ筋をほぐすため、久しぶりに磯からジグで青物を狙いたかったところですが、要請が解除されたばかりで各釣り場がどうなっているかわかないこともあり、ハマチとコブダイの釣果情報が出ていた近所の加古川市にある本荘ケーソンで、青物とタンコブゲームを楽しむことにしました。

一番船は5時。
本荘ケーソンでは様々なターゲットが釣れているためか、ほぼ満船です。
コロナ禍を忘れてしまうような賑わいですが、今までの風景と異なるのは、乗船者全てマスク、もしくはフェイスカバーを着用していることです。
兵庫県下では今のところ感染者数が激減しているとはいえ、こうした感染防止対策は日常を取り戻すためには欠かせません。

くさべ渡船の女将さんからコブダイ狙いなら灯台寄りが良いと聞いていたので、そちらに下船。
皆さん灯台へ向けて歩いていきましたが、潮が飛びすぎるとコブダイが狙いにくいので、私は降りてすぐの西向きに釣り座を構えました。

まずはエサのバナメイエビを3匹分小さくちぎってマキエ。
潮があまり動いておらず、エサはさほど流されません。
探り釣りで釣れているとのことなので、足元狙いで良いはずですから、潮上から足元をメインにパラパラと撒き、まずは虫ヘッドパワー6gでの置き竿で狙います。

せっかくの朝まずめなので、アタリ待ちの間は青物狙い。
多くの人がジグなどを投げていますが、誰の竿も曲がりません。
エサ取りはおらず、バナメイエビをかじられることもありません。

しばらく投げ続けていると、朝まずめが終わった頃、ジグが50mほど沖にある時に、置き竿にドラグから激しくラインが引きずり出されるアタリが。
急いでジグを回収し、竿を手持ちにしてドラグを締めますが、走りを止めることができず、このままでは隣りの方の迷惑になりそうだったので、無理やりにでも止めようとスプールを手で押さえて止めようとと試みましたが、残念ながらラインブレイク。
運が悪いというか…油断が招いたバラシでした。

コブダイ狙いに専念しようと、1本は置き竿のままで沖の敷石の際狙いをして、ジグを投げていたタックルには虫ヘッドパワー4gをセットして、こちらは岸壁際を探り釣りで狙うことにしました。
壁際潮上側へ少し投げ、着底したら少し待ち、アタリがなければ少し虫ヘッドパワーを軽く持ち上げて、潮に乗せて少し流し、またアタリを待つの繰り返しで探ります。

探り釣りを開始して1時間ぐらいでしょうか。
持ち上げた直後にグングンというコブダイっぽいアタリがあったので、ラインを張ったまま待っていると、そのまま一気に走り出したので、重みが完全に竿へ乗ってからフッキング。

ヒットしたコブダイは良型で、水温が高まったせいかなかなかバテません。
足元には特に目立った根は無さそうですが、岸壁にはワカメのような海草がフサフサと茂っているので、それらにメインラインが引っかからないよう、できるだけ竿を前に出してやりとりしました。
水深が浅いため、表層まで浮かせても走りまくってくれるので、とにかく引きが楽しい。

取り込んだのは71cm。
女将さんから70cmオーバーがいるとは聞いていましたが、まさか近所の一文字で釣れるとは思っていませんでしたし、久しぶりの海で釣果が得られたことに大満足でした。

この1匹だけでも十分だったのですが、しばらくして乗らないアタリが連発したあとに40ちょいの小コブもヒット。

やがて西側では潮が飛び出し、8gのヘッドでぎりぎり釣りになる状態になりました。
潮が速くてももちろん釣れますが、ラインが障害物に絡んだり、根掛かりしやすくなるので、東側の二見人工島との水道側へ小移動することにしました。

まずマキエをして、先に置き竿をしておいて移動の準備をしていると、少し目を離した隙にラインが走っているではありませんか。

慌てて竿を持ち、ドラグを締めて応戦するも、すぐに根か何かに入られてしまい、ピクリとも動かなくなってしまいました。
少し待っているとズリズリと一方的に動くものの、引っ張り出すことはできず、しばらくしてラインブレイク。
またしても油断によるバラシをしてしまいました。

青物が全く釣れていないためか、12時の船で多くの人が帰ったため、波止上は一気にガラガラに。
プレッシャーが減るのか、こうしたタイミングでヒットすることが多いので、集中力を高めます。

最後のアタリは探り釣りの最中。
波止と並行に20mほどキャストし、リフト&フォールで探っていると、フォール中にもぞもぞするアタリがあり、ラインがふけたので食い上げ系のアタリだろうと判断し、ラインを張ってしばらく待つとゆっくりと竿先が入ったので、起こすようにフッキング。
このコブダイも良く引き、タモに入る直前まで引きを楽しむことができました。

これも良型で65cm。
この1匹を最後にアタリは途絶え、満足感に包まれながら14時の船で帰港しました。

明石海峡周辺では、ぶっちゃけほとんどの波止にコブダイがいますが、本荘ケーソンは特に魚影が濃く、ポイントも広大で足場も良く、今のところエサ取りも少ないため、タンコブゲームを楽しむのにおすすめの釣り場。
コブダイはタンコブゲームスタイルならお手持ちのタックルで気軽に狙えますので、ぜひ安近短なモンスターハンティングにチャレンジしてみてください。

■釣行日:2020年5月23日

■タックル1(探り釣り用)
ロッド: GRANDAGE STD.96MH
リール:イグジストLT3000-XH
メインライン:PE1.2号
リーダー:フロロ8号2ヒロ
ジグヘッド:虫ヘッドパワー4g

■タックル2(置き竿用)
ロッド: Foojin’BB 110H
リール:セルテートHD4000H
メインライン:撃投PEフラッシュ2号
リーダー:フロロ8号3ヒロ
ジグヘッド:虫ヘッドパワー6~8g

■タンコブゲーム紹介動画

スタッフ 西浦伸至

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