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淡路島のタンコブゲーム

釣り物が少なくなるこれからの時期、熱くなるのがコブダイのタンコブゲーム。
最近人気YOUTUBERの方にこの釣りをご紹介いただいたこともあり、巷ではちょっとしたブームとなっております。
特別な道具は必要なく、お手持ちのルアータックルと虫ヘッドパワーとエサだけあれば成立する手軽さと、近郊波止で狙える魚としては最大級のパワーが味わえることが人気の要因でしょうか。

1/26は朝まずめに徳島県南サーフでタチウオを狙っていたのですが、「まぁそれなりに釣れるだろう」という甘い目論見を打ち砕かれ、見事ノーバイトノーフィッシュに。
このままでは健全な精神状態でフィッシングショーに臨めないので、とにかく何かの引きを味わいたいと一気に淡路島へ戻り、タンコブゲームで癒されることにしました。
忍ばせていて良かった虫ヘッドパワー(笑)。

時間やバッカンがあればオキアミボイルを用意するのですが、今回はタチウオで満足する予定だったので持っているはずもなく…仕方なくスーパーでバナメイエビを購入し、それだけでチャレンジ。

ポイントを探してうろうろしていたところ、ちょうど実績ポイントの(淡路島ではほとんどの波止が実績ポイントですが)佐野人工島の南波止が空いていたので、そちらの先端で竿を出すことにしました。

当日は厳しい冬型。
北西の強い季節風に加えて時折雪もちらつく人間には悪条件ですが、まだ海の中は本格的な冬にはなっておらず、周辺ではまだルアーでブリが上がっているぐらいの状況。
エサ取りさえいなければコブダイにはベストです。

タックルはタチウオに使っていた10.8ftのシーバスロッドにメインラインはPE1.2号、リーダーにはフロロ8号を使い、虫ヘッドパワーは風があったので6gをセレクト。
エサのバナメイエビを頭側から刺し、ヘッド部が身に埋まるように押し込み、鈎先もしっかりと身の中に隠します。
こうすることでエサをやられない限りは根掛かりを減らすことができます。
詳細は釣り方はこちらをご覧ください。

一文字との水道の中央付近に投げ込み、底まで落とし、ラインを少し弛め、ドラグも弛め、置き竿でアタリを待ちます。


もちろん竿尻には重しを。
こうしないと大事なタックルが海の藻屑となってしまうためです。
このままじっとアタリを待つのは寒いので、とりあえずルアーを投げ続けました。

開始1時間ぐらいで何かが当たりましたが、エサを盗られただけ。
恐らくフグでしょう。
エサを付け直して引き続きアタリを待ちます。

そうすると3人の釣り人が来られたのですが、なんと皆さんタンコブゲームをされる模様。
昨年はほとんど見かけることはなかったのですが…ブームの到来を肌身で感じることができ、ちょっと嬉しかったりします。

しばらくするとゆっくり「ジー」とドラグを引き出していくアタリがあったので、慌ててルアーを回収し、タンコブタックルに持ち替えます。
急いでドラグを締め込み、カンヌキに掛かることを願ってゆっくりとフッキング。
すると無事ハリ掛かりはしたのですが、普段よりもライトタックルを使っていたため、底から離すのが大変。
コブダイは根に入る習性があり、このポイントは敷石の角度がきついため、底付近で根に入られたら根ズレの可能性が高く、ドラグを強めに締めてラインブレイク覚悟で強引にリフトしました。
これが功を奏し、何とか中層まで浮かすことに成功。
こうなれば一安心なので、トルクフルな引きをじっくり堪能し、ネットへ。

65cmほどのまずまずサイズのコブダイでした。

その後は1時間おきぐらいにアタリがあったものの、ルアーの回収が遅れてしまい、初動遅れのためにヒットしてすぐに根に入られてしまうバラシが3連続も。
というのも、コブダイに集中していればよかったのですが、ベイトフィッシュがこの時期にしては多かったためです。
その甲斐あって72センチの良型シーバスを上げることができましたが…コブダイをとるか、シーバスをとるかは正直ちょっと悩ましかったです笑

昨年の2~3月は水温が例年よりも下がりすぎてしまってコブダイの活性は低かったのですが、今年は恐らくこのまま推移すれば、冬の間もずっとコブダイは狙えると思います。
がっつり専門で狙うのはもちろん、他の魚を狙いながらや、仲間たちとワイワイやりながら楽しむのもアリですので、ぜひこの冬はタンコブゲームにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

■釣行日 2019/1/26
■タックル:シーバスロッド10.8ft+4000番スピニングリール
ライン:PE1.2号+フロロカーボン8号2ヒロ
ジグヘッド:虫ヘッドパワー6g
エサ:バナメイエビ

 

スタッフ 西浦伸至

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