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うふあがり(はるか東)の島でロックショアトリップ

仕事が忙しかった寒いある日、ふと「遠くへ行きたい」と思った。
今回の遠征はそれがきっかけ。
ただそれだけです。

どこへ行こうか熟考した結果、今回の旅は沖縄県の東端、南大東島に決めました。
北大東島には何度か訪れたことはありますが、隣りの南大東島は初めて。

行程は2/23(木)~2/26(日)の3泊4日。
このプランなら、初日の夕まずめ前から竿が出せ、最終日は昼までみっちりと竿が出せます。

旅に行くと決めてからは、日々の生活の合間に計画や準備を進めるのですが、これがまた楽しい。
数年ぶりの空の旅に、心躍らせる日々が続きました。

 

【2/23 初日】

7:30に神戸空港のスカイマーク那覇便に乗るので、1時間以上前には空港へ到着しましたが、平時を取り戻したかのような空港は大賑わいで検査場が非常に混んでおり、ぎりぎりでの搭乗となりました。

那覇空港に着いてから次の南大東島便まで3時間以上あったので、ゆいレールを使って那覇空港近くの沖縄そばを堪能し(すでにこの時点で満足していました笑)、搭乗機遅れのため13時半に那覇空港を出発。

美しい沖縄の海を空から堪能し、14時半には南大東空港に到着。

この島はうふあがり島(はるか東の島という意味)と呼ばれ、沖縄本島から約400㎞東に位置。
ビーチが存在しない絶海の孤島。
一応沖縄県でありながら、八丈島の人が開拓したことから両文化が混じる特殊な島です。
人口は北大東島の倍ぐらいの約1300人で、商店も数店あり、飲食店もちょくちょくあり、観光客の姿もちらほら。

今回は月桃ムーンピーチさんに宿泊。
空港まで迎えに来てくれます。
宿泊は素泊まり4,000円でした。

島での移動手段にスクーターをレンタルをしましたが、1日2,000円で、最終日に10㎞/100円で燃料代を精算(最終が日曜日以外の時はガソリン満タン返し)です。

チェックインを済ませ、そそくさと準備をして、久しぶりに乗るスクーターにドキドキしながら天気予報とGoogleマップで目星を付けていた場所へ。


北大東島には数度訪れたことがありますが、南も同じく周囲は絶壁に囲まれていて海岸はなし。
隆起環礁でできた磯は険しく、侵食されて鋭く尖っている場所も。
なので歩く時は非常に神経を使います。
万が一転倒したら、大惨事間違いありません。

大東島海域は高水温期のほうがGTやカスミアジなどが濃いとされているので、今回はオフシーズン。
魚の姿が見れたらラッキーというぐらいの控えめな気持ちで臨みました。

カスミアジメインで、GTがきたらラッキーというスタイルで、中型ポッパーのティンバー140 ver.2.0(ブループラッガー#5/0ツイン)で様子をみます。

基本的にはランガン。
良いポイントならある程度粘りますが、魚っ気がなかったり、サラシが薄かったりすれば歩き回ってポイントを探るのがこのエリアの釣りです。

しばらく歩きまわっていると、良さげなサラシでヒット。

60cmほどの美しいカスミアジでした。

最悪ノーフィッシュを覚悟していただけに、この1匹は本当に嬉しい。
この日は結局この1匹だけでしたが、遠征初日に釣果を得ることができて大満足。

夜は島の繁華街にあるお食事処光でナワキリ定食をいただきました。


ナワキリとはクロシビカマス(ナガタチカマス?)のことで、いわゆる深海魚。
ナワキリのムニエルは小骨が少し多いものの、脂ののりよく、一見おかずが少ないよう思えましたが、味は濃いめなのでしっかりとご飯に合い、完食。
滅多にお店で食べられる魚ではないので、旅に来たことを実感する一品でした。

南東島は島から少し離れただけで深海となり、南大東島、北大東島の間は約7㎞しか離れていませんが、水深は約2,000mにもなるとか。

ちなみにこの店の店主は釣り好きで、毎日仕事の合間にどこかの堤防で竿を出しているとのこと。
残念ながらお話することはできませんでしたが、店内に飾られている大物の記録を見るだけでも価値があると思います。

【2/24 二日目】

翌日は比較的波が無かったので、その中でも一番波が高いエリアを選択してエントリー。


波が無くても、あり過ぎても釣りにくいので、ポイント選択が難しい。
ただ、今回は単独釣行ですので、ある程度波が高い時は無理をせずに安全なエリアで竿を出すことを心掛けました。

ミニゲロオスギ(ST-66#2/0)で様子を見ていると、しばらくしてサラシから前日と同クラスのカスミアジがバイト。

とりあえずまた釣れたことに満足し、ヒラアジ系にブレード系はどうかと思い、ブリッド120のST-66#1/0にマスクドスピンLをセットしたものを試していると、次にヒットしたのはバラクーダの1mクラス。

午前中最後のヒットはキヌベラ。
北大東島でもよく釣れる極彩色のベラです。

昼食には今回の南大東島遠征では必ず食べようと思っていた大東そばの店・いちごいちえへ。

人気メニューの大東そば・大東寿司セット(1,100円)を注文。

大東そばはコシが非常に強く、極太でまるでうどん。
あっさりしたスープで、呑んだ後にも食べたくなる優しいお味。
大東寿司は、少し魚のクセはあったものの、甘めのタレが効いていて食べやすく、そばにもばっちりの相性。

昼食後は島で最も大きなスーパーのJAおきなわ南大東支店で夜のためのオリオンビールやつまみ、軽食を購入し、一旦宿に戻って軽く休憩してからまた磯へ。

風が強まり、サラシが濃くなっていたためか、通常のルアーでは反応が今一つ。
以前こういった状況下でミノーが良かった経験があるので、ストライクプロ160mmSlowSinking(ST-66#1/0)でサラシ打ち。

狙い通り夕まずめにカスミを手にすることができました。

 

夕食後、常夜灯が付いている南大東漁港へ寄り、虫ヘッドでメッキやイスズミと軽く戯れて2日目の釣りを終えました。

 

【2/25 三日目】

まず最初に入ったポイントが、風は避けられるものの、魚っ気があまりにもなさ過ぎたので、すぐに風表側の磯へ移動。

風表側でぎりぎり竿が出せる波。
小雨模様のローライトで潮も動いていて釣れそうな気配たっぷり。

ただ、風が強過ぎるので重めのルアーしか投げられないため、小さくてもよく飛ぶブリッド120のST-66#1/0にマスクドスピンLをセットしたものをメインに使用。

魚を探すというよりも、ランディングが安全にできるポジションを探しながらランガンしていると、恒例のキヌベラの後

良さげなワンドでバラシやチェイスの末、少し小さめですがカスミを。

昼食には釣具の品揃えも結構いい与儀商店で弁当とカップの沖縄そばを買い、店前のテーブルでいただきました。


この弁当が◎
南大東島では何件か商店があって、総菜や弁当を販売しているのですが、どれも妙に美味い。
こちらでも販売してもらいたいぐらいのクオリティ。
南大東島で行くことがあれば、ぜひ食べていただきたいです。

 

安全を考慮し、午後は少し波風がかわせるエリアで竿を出しましたが、特に目立った反応はなし。
まぁこの時期はこんなものです。

夜は月桃ムーンピーチさんで焼肉弁当を注文し、疲れていたのでオリオンビールを呑んで早めに就寝。

 

【2/26 最終日】

北よりの風が10m以上吹き、波も3mある予報だったので、完全に波裏となる磯へエントリー。

おかげでベタ凪ではありますが、潮も動かず、魚っ気もなし。

ひたすら歩き、潮目がある付近でMontana200(ST-66#4/0)をポッピングしていると…予想通りにダツがヒット。

磯での釣果はこれが最後でした。

最後は虫ヘッド釣法で時間ギリギリまで遊ぼうと思い、磯歩き時によく見かけるミナミイワガニを6匹だけ捕まえて近くの波止で竿を出すと…虫ヘッドパワー6g+虫パフックLのセットでガラサーミーバイ(イシガキダイ)とダルマ―(ヨコシマクロダイ)が連発!

 

あっと言う間にカニが無くなりました。
この模様の詳細は雑誌「おきなわつり王国」に投稿しておりますので、恐らく6月号に掲載されると思いますので、もしよろしければそちらをご覧ください。

また、youtubeオーナーばりスタッフ釣果投稿用アカウントに動画をアップしておりますので、そちらもどうぞ。

3泊4日のロックショアトリップはこれにて終了。
あっという間に終わった旅でした。

初めての南大東島は、オフシーズンにも関わらず刺激的。
静かな北大東島とは違い、少し賑やかで、やや観光地もあります。
釣りだけではなく、観光で訪れても良さげな島でした。

今回は探索を重視していましたので無駄が多い時間を過ごしましたが、それもまた初場所探索の醍醐味。
今回で一通りのポイントは把握できたので、次回はもう少し暖かい時期に再訪したいと思います。
潮煙の中を汗だくになって歩き続けた後に飲む、最高のオリオンビールを求めて。

■タックル
ロッド:ロックブロー106HH
リール:20ソルティガ14000XH
ライン:PE5~6号+PE16号10m+フロロリーダー30号
パーツ:極太BBスイベル#3~4+スプリットリングハイパーワイヤー#9~10
ルアー:ティンバー140 ver.2.0(ブループラッガー#5/0ツイン)、ミニゲロオスギ(ST-66#2/0)、ブリッド120(ST-66#1/0にマスクドスピンL)、ストライクプロ160mmSlowSinking(ST-66#1/0)、Montana200(ST-66#4/0)

スタッフ 西浦伸至

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