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この夏もコーラルへ!2023・6月末の西表島釣行

今年は6月末にと予定していました国内コーラルフィッシング。予想は見事的中し梅雨明け直後の素晴らしい快晴となりました。関空からたったの2時間、新石垣島空港からバスとフェリーを乗り継いで初日は午後に西表島へ。気温30度+微風と僕の釣りには最適なコンディション、期待が膨らみます。向かいに来てくれた西表島で25年のキャリアを誇るガイド船ONE OCEAN(永井キャプテン)の車でまずは宿へチェックイン。僕が通う西表島・上原地区は移住組も多く僕より少し年下くらいの古くは移住歴20年以上という世代が様々なアクティビティー、レストランやカフェを経営運営されていてものすごく遠い離島でありながら都会の避暑地のような雰囲気。僕の様な大声がちの関西人には少し恥ずかしいほどです(笑)

宿へ入ってすぐに用意をし午後から出船。「ライトコーラル」と名付けた僕のこのエリアでの釣りは実に優雅に優しくですからまずはお約束のインリーフの小物釣りからスタート。5cmのミノーひとつでミーバイなど様々なライトゲームフィッシュが遊んでくれます。2時間もやれば「もうじゅうぶん」となるのでこの日は早めに終了。

翌日は一日釣行!…とはいえそこはタケダさん。7:30に朝食を済ませcaféでおいしい珈琲をたしなんでからの出船。この日は低潮位ながらも島をいくつも流れる川の河口付近でスタート。数日前までの雨の影響か少し濁りがあったので少しだけ釣りをしてリーフへ!ここからはタケダ式最新コーラルゲームのメイン「中モノ」=ミドルゲーム。PE#3タックルで狙える魚を釣ります。この釣り、何せ国内とはいえコーラルフィッシング、時には想像を超えるサイズの魚も飛び出しますがそこが肝心!このライトタックルで狙ってとれる魚と場所(シャローフラット)を選んでの釣り。百戦錬磨のガイドさんとでしかできない釣り。これなんです!向かったリーフはエッジ付近まで釣りが出来そうな東風の微風!船も揺れず水深はわずか1mや2m。トレバリー類もサイトができてチェイスしてくる魚も見えます!さっそく同行の玉井くんに大型根魚!いきなりサイズに大満足!そしてこの日は高活性だったブルーフィントレバリー(カスミアジ)もともとGTほどには大きくはならないのですが僕達のタックルならちょうど最大クラスの4kgも狙えます。言っておきますが僕のコーラルの釣りはほぼ100%トップウォーターゲーム(ここにこそ意味があります!)3.5kgクラス、2kgクラスとカスミアジも数匹がポッパーに炸裂!見事釣れてくれました。その他中~小の根魚も活性は高くじゅうぶんな釣果!40cmほどの根魚類がポッパーやフローティングペンシルに飛び出す興奮度は計り切れません!
ゆっくりと船上ランチ(お弁当)をし、午後も充分に楽しんで夕方5時帰港。シャワーを浴びてもう一つのお楽しみ「ディナータイム」。この日は地元でも大人気のダイナー?トラットリア?居酒屋?へ来るたび島でいただくゴーヤパインジュースと石窯ピッツァが最高です!みんなでたくさん話して宿に戻り23:00就寝。

 

今回はショートステイの3日間の釣り。とはいえ最終日も朝はゆっくり(笑)朝ごはんを食べて出港。昨日に続きミドルゲームでスタート。風は南風に変わったものの快晴で吹き抜ける風がとても涼しくわがままな僕のためか?船にも大きなシェードを開いてくれたキャプテンのお蔭で本当に快適!釣りして日陰で座ってコーラ飲む。と言う釣り(笑)この日もカスミアジや様々な中モノな魚たちがポッパーを中心にアタックしてくれました。あっという間にお昼になって終了。
宿に戻ってシャワー。そして荷物をまとめて14:30のフェリー、バスと乗り継いで17:30の飛行機で帰宅。なかなかの日焼けですがその他は何の疲れもなく、帰れば「また行きたいな?」と(笑)とても良い天気に恵まれた3日間でした。このコラムをご覧の皆さんも是非一度トライしてみては?今や国内遠征は昔に比べれば驚くほど費用も安くすべてWEBで予約もできるので安心。一番の難しさは人気のボート(キャプテン)の予約だけ?かな。天候だけは運次第ですがこの6月から9月いっぱいは安定的な天候かと思います。
これから始める皆さんへ!…僕のコーラルゲームの魅力!
僕が初めてGT釣りに行ったのは24歳(32年も前です(笑))当時国内GTは宮古島。
その後少し海外遠征(赤道界隈へ)戻る頃には国内ディープジギングが始まり国内GTもより大型へのチャレンジと言う流れで僕は27歳を最後に一時終了。なんでかというと「どんどんキツい釣りになっていったから」。僕にとってのコーラルの釣りは優雅に楽しく!ジギングなど沈める釣りはもちろん一日一匹30kgなんていう夢など毛頭なく「トップウォータでどれほど多く魚が出るか?」当時から巨魚のいる激しい釣り場へは行かずアウトリーフでは25ftのクルーザー、インリーフでは小型船と安定して楽しめる釣りを楽しんでいます。その後は皆さんご存じの通り地元関西でのスズキ釣りやヒラスズキ、そして最も新しく進化し始めたライトゲームへ。もちろんトップウォーターのバスやフライフィッシングも大好き。そんな僕が7年ほど前からまた通い出したコーラル(西表島)ですが理由はその「優雅で楽しい釣り」ができることがわかったから!ワンオーシャン・永井キャプテンはそのあたりをじゅうぶん承知してくれていて心配や不安はゼロ!コーラルでやるバスのトップゲームとでも言えばよいのかそれに似た感覚の釣りです。加えてライトゲームやマングローブまで楽しめる環境が最高!軽く、しかしながら真剣に釣りをという皆さんなら上級者も初心者でもお分かりいただけるはず。そして「行ってたなぁーGT?」なんて言う皆さん。僕のスタイルならまる一日気楽に楽しめます。PE#3タックルでカスミアジの4kgクラス…これ100点!今回なんかあのトリガーフィッシュ(ゴマモンガラ)まで釣れたし!言うことなしであります(笑)しかしながらこのご時世、そんな僕の優雅で大事にしている釣りも環境悪化や自然の変化などで変わりつつもあります。
また聞くところではガンガンジギングやタイラバなど漁具系を多用し釣れた魚をすべて持ち帰る(どうするんやろ?)という人や業者もいるとか?釣りは自由というけれど僕のような人種からすればとても非常識な行為であります。「絶対に魚は減る」
釣りをしていればわかること。だからこそ一人一人が草の根的なマナーやルールを決めて実行していかないといけません。「釣れん様になったから終わりやわ!」そんなことを言う人間ではいたくないので。内水面にかかわらず今や海も守りながら楽しむことがとても大事なことだと思っています。

プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」