10月末に、まとまった休みが取れたので、一昨年の10月にも遠征し1週間ほど滞在した宿毛市~大月町周辺の高知県西南部エリアまで、3泊4日の車中泊遠征に行ってきた。

ターゲットは、ナイトゲームでヒットするというギンガメアジ。ギンガメ以外にも、時間が許す限り「ショアから狙えるもの何でも楽しむ」というのが今回の遠征のコンセプトである。
一昨年の同じ頃、同エリアを訪れ1週間ほど滞在した際には、早朝&夕方のショアキャスティングゲームで、小型のカンパチやオウモンハタをはじめとするハタ類を釣って楽しんだのだが、実は日中のボイル撃ちで70cmほどのGT(ロウニンアジ)をヒットさせていた。
ランディング体制に入るタイミングでフックオフしてしまったため、残念ながら手にすることは叶わなかったが、過去には1メートルに迫るサイズも上がっているということもあり、いやが上にも期待が高まります。
ただ、ジグキャストのナイトゲームについては、メバルやアジ狙い以外ではほとんどやったことが無い上に、ターゲットのギンガメアジについても、これまでにメッキサイズした釣ったことが無いので、ほぼすべてが手探りの状態でのスタートとなる。結果は果たして!?
結論から先にいうと、10m以上の爆風が真横から吹き荒れる悪条件の中、夕方暗くなってから22:00~23:00頃までのジグキャストを3日間続け、25cmほどから50cmを超えるサイズまで、トータル13尾のギンガメアジをキャッチ。



初日にキャッチした2尾を皮切りに、2日目は30cm前後が連発した後、後半になって念願の40cmクラス。3日目に50cmクラスとサイズアップに成功。おまけに足元でボイルするヒラスズキをミノーで2尾キャッチして、遠征釣行をとても満足いく結果で終えることができた。



ちなみに、今回ご一緒させていただいた地元アングラーの皆さんによると、ベイトは5cmほどの小さなキビナゴで小型ジグの方が反応良いらしい。
実際、皆さんのタックルはエギングタックルに20gのメタルジグ。ラインはなんとPE0.5号という極めてライトなセッティングで、このタックルで最大80クラスまで獲っているというから驚きである。
私も右に倣えとばかりに、ジグを撃投ジグの25gにサイズダウンさせたところ、すぐにギンガメアジがヒットしたことから、やはり小型ジグの方が有効なように思われた。
ジグのフックについては、はじめはフロントにツインフック&テイルにトリプルフックのセッティングでスタート。途中、フロントのみのセッティングも試してみたが、最終的にはフロントツイン&テイルトリプルで落ち着いた。
フッキング~即バレした数尾を除き、3日間にヒットした全てのギンガメアジをバラスことなくランディングできたのは、フックのセッティングがばっちり決まっていたことも良い方に影響していたと思われる。
尚、30cm前後のギンガメアジがフロントフックへのヒットが多く、40~50UPの3尾はいずれもテイルフックが口に掛かっていた。次回(来年?)同エリアにお邪魔する際には、この辺のフッキングについても参考にし、セッティングを決めたいと思う。
また、初日と2日目のヒットが、スローなステディリトリーブで水面下1~2mを意識しながら探るパターンだったのに対して、3日目は同じ攻め方をしても「メアジ」のヒットばかりでギンガメアジはノーバイト。そこで、それまでのスローな攻めから一転して、メタルジグが水面から飛び出さない程度のファストリトリーブで攻めてみることにしたところ、その1キャスト目からヒットが連発した。

初めは、「日によって状況が異なる=ギンガメの食い方も変化する」と思っていたが、初日&2日目もファストリトリーブで通していたらどうだったのか、今となっては気になって仕方ない。
仮に、ファストリトリーブが有効であるとすれば、例えば投次郎にセットするフックは、長さが投次郎と同じぐらいの#2/0程度のショートアシストシングルで、テイルフック無しのセッティングがベストマッチではないだろうかと思っている。

以下、今回の釣行で使用したメタルジグおよびフックセッティングについては、①~④を参考にして欲しい。
- 撃投エアロ40g(ピンクホロ)/ジガーライト段差早掛#2/0/STX-45ZN#4
- 撃投ジグ25g(ピンクグロー)/投技フックパワー青物#1
- 投技ジグ20g(グロピンゼブラ)/ファイアツイン30g/STX-45ZN#6
- 投次郎20g(グロピンゼブラ)/ファイアツイン30g/STX-45ZN#6
※2日目以降はほぼ④のみ
※リーダーとの接続には剛力スナップを使用。
【おまけ】
夜間はギンガメ狙いに終始した今回、日中は相変わらず吹き荒れる爆風に苦労させられたが、河口や湾内のULゲームでいろいろなターゲットの釣りを楽しんだ。
中でもハタ類の魚影はすさまじいもので、最終日の日中には、湾岸PROヘッド+ソフトルアーのジグヘッドリグに、アカハタがヤミハタ交じりで怒涛の30以上連続ヒットを記録。素鉤を引くことがありません。





結果、滞在中の3日間に6種類のハタ(アカハタ、オウモンハタ、チャイロマルハタ、ヤミハタ、カンモンハタ、ニジハタ)をゲット。他にも、チヌやキビレ・オキフエダイの幼魚など、いろいろな魚と戯れることができ、このエリアのポテンシャルを存分に満喫することができた。
カルティバフィールドテスター 岸信直彦



