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岡山県真庭市、湯原漁協フライフィッシング専用区での釣り

【岡山県真庭市、湯原漁協フライフィッシング専用区での釣り】

 

岡山県湯原漁協の管轄下にある「湯原ダム下〜湯原温泉大橋」区間での釣行をレポートします。

ここはフライフィッシング専用区です。またキャッチ&リリースが義務付けられています。
放流されてから数年もかけて大型化したレインボートラウト(虹鱒)を狙うことができます。

毛鉤(シングルフック)のみが許可されていることから、おそらくリリースされたことがあるだろう魚体でも、傷跡などはほとんどなく、ヒレのピンと張ったほぼ野生化したニジマスが相手をしてくれる。

とはいっても、いわゆる管理釣り場ではないうえにプレッシャーも高く、私のような我流フライマンにとってはとても難しい釣り場で、ゼロかイチかの釣りになることが多く、1尾釣れてくれたら大満足できます。

【湯原ダムのテイルウォーター】

釣行は8月の末でした。暑さが厳しい季節です。そもそもが冷水系の魚族ですし普通に考えれば、魚は溶存酸素の多い流れの中にいるか、水温そのものが低く保たれている場所に潜んでいるはずです。
わたしが入ったのは、漁協管轄下の最上流、ダムの直下の放水口の真下にある大きなプール。
そこに入って「引っぱる」湖のような釣りで粘ることに決めしました。

 

【生野銀山湖のニジマスの思い出】

話はそれますが
もう30年以上も前のことですが、兵庫県のリザーバー生野銀山湖でも、放流されたあと数年を生き残ったニジマスの残党が釣れたことがありました。
湖面の縁から氷が張るような12月や1月でも1日粘っていれば1尾、調子のいい時なら2尾とか釣れることがありました。
すり鉢状の自然湖がなく、トラウトの潜む湖がない関西のこと。

それでも、雑誌アングリングなどで読むにつけ、シンキングラインの釣りに憧れていた私は、芦ノ湖へ遠征しながら、そこで出会った関東の釣り人に教えてもらいつつ、地元兵庫の生野銀山湖や音水湖で見様見真似で試すような釣りをしていました。

そんな背景から、今でもシンキングラインを使った「引っ張り系」での釣りが猛烈に恋しくなることがあり、ストリーマー(小魚風のフライ)やウェット(クラッシックな趣のフライ)を使い、回遊してくるニジマスを何時間も待つような釣りが好きなのです。

フライラインは指先で手繰りますから、魚のバイト自体がダイレクトで、もろに「生き物の感触」が伝わってきます。

漁師の手釣りは、指でびしま糸をたぐったりしますけども、あれに似ているのではないでしょうか?
竿や、ハンドルを通じてのバイト感知とは違うという点で。

 

【昼は暑かった!】

この暑さです。昼過ぎに釣り場につきましたが
やはりフォールドはうだっていて、あまり活発に捕食する雰囲気ではなさそうです。そもそもボウズで上等だと思って出かけましたし、まずはいきなりダム下からスタートということで、やってみました。

やはり水温は冷たく11度。水の中では十分魚は動いてくれると前向きに感じ、真っ昼間ですがスタートしました。

とはいえ、現実は厳しい。
暑さの中で時間だけがすぎ、5時間もノーバイトでした。

それでも粘り、待望の当たりをとらえたのは夕刻の6時。
やや薄暗くなってきて、気温も下がり、水温と気温の関係からか、ダム下の湖面には濃いガスがかかってきて自分のラインも見えないほどです。

黒系のウェットフライ。黒のボディにシルバーのティンセル。バードウッドダックのウィングというシンプルなフライ。サイズは#10です。

もう「今日はつれないだろう」と思ってリトリーブしていた時のアタリでしたから、嬉しいものです。
ホッとしました。

画像の通りヒレはピンと張り、引きもさすがに強い強い。
ランディングしてからも元気いっぱいです。

フックを外すと、筋肉質な魚体をくねらせ、力強くにもとにの水に戻っていきました。

魚をリリースし、「いっぴきつれて良かったー」とか独り言を楽しみながらふと気づくと、山間部ゆえにもう暗く、ウェーディングスタッフ(杖)とヘッドライトを頼りに、滑りやすい川底を歩かないといけませんでした。
ヘッドライトはやはり必須ですね。

【翌朝】
前日早めに寝て、朝4時にはスタンバイしました。

昨日と同じ立ち位置で、キャストを繰り返しましたったく当たりは来ません。

ラインのシンクレートを交換したり、フライを変えたり、、

さまざまなことを試してみましたが、やはりダメ。

悪あがきで、ダム下流の流水域にいき、5番タックルでアウトリガー系のウエットで流れの中を探りましたが、やはりアタリをとらえることはできませんでした。

初日、夕暮れ時にフライを食ってくれた虹鱒。
その1尾に救われました。

釣りは、釣れることだけが全てではないと知っていますけど、やはり1尾釣れてくれるか、ゼロで終わるのかでは充実感が違います。

今回もやはり、キャストしリトリーブし続けることの大事さ。その確信をひとつ重ねることができました。

それを重ねるために、繰り返しキャストすしているところもある気がします。

今回釣れたフライは
多分10本くらい作っておくと思います。

秋になればニジマスの活性も上がるのではないでしょうか?

釣り以外にも
湯原漁協のスタッフさんも、とても丁寧で会話を楽しめる方々で、いろいろ教えてくれます。

釣りの前後には温泉を楽しむのもオススメです。混浴露天風呂もあります。
気にならない方はどうぞ。
私は、今回も入りました。サイコーです。

 

当日のタックル

●#6〜8フライロッド
シングル、ダブル
各種

●ライン
シューティングヘッドシステム、チェンジャブルティップ

●リーダーにあたるところ
テーパーリーダーなし
ザイト磯フロロ5号をバット部に1メートルほど、その先に2.5号をおよそ70センチほど。

●リリーサー
マルチフォーセップロング

 

企画営業部 吉成秀人

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