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2023年スタート !

皆さま新年あけましておめでとうございます。本年もオーナーばりをどうぞよろしくお願いいたします。
ここ数年の年末年始は大人しく関西の自宅近くの釣りで過ごしております。
この年末は昨年とは違ってクリスマス寒波以降の関西は比較的穏やか。夏の高水温から一気に平年の水温へ急激に下がったこともあってか時期の魚というよりは秋から冬にかけての魚が入り混じって釣れています。(アジだけはサイズアップしないまま年を明けました(笑))僕にとって年末年始と言えば磯のヒラスズキ釣りと地元泉南エリアのマルスズキ釣り。相変わらず紀伊半島のヒラスズキ人気は絶えず荒れるとなると大勢のアングラーが押しかけます。この年末は特に僕は混雑を避け地元のスズキ(青物も?)釣り。ここ数年真冬の代表的なベイト、マイワシに秋からのコノシロやカタボシイワシも居つく様になって例年にも増して14cm~18cmほどのビッグミノー(流行りのビッグベイトではありませんのであしからず…。)での釣りがメイン。年末の休みに入った仲間たちは連日の釣果を!そしてタケダさんもナイスな元旦の魚を釣り上げることができて大満足!元来ベイトフィッシュも多い大阪湾口、春から秋のカタクチ、秋冬を中心としたマイワシ類とベイトフィッシュのパターンもまたここにきてわかりやすくなってきているかと?(少なくなった冬のサヨリも少し見受けられる様になりました。)

 

「ビッグミノーで釣る王道のスズキ釣り」
スズキ(シーバス)釣りもとても大きな変革期を迎えて早や20年ほどが経ちました。特にここ15年ほどはカタクチなど小型ベイトの釣りが特化され港湾青物も含めルアーは小型化という状況でしたが、ここ最近では関東のコノシロ(ビッグベイト)ブーム以降(少し極端ではありますが)大型のルアーでの釣りも再認識されています。
個人的にも仲間内的にも「あまりに大きすぎるルアーや道具立てはスズキ釣りには合わない」ということもあってそれ以上のルアーや大がかりすぎるタックルでのマルスズキ釣りはしていないのですが、僕にとっても35年も前から続く王道の釣り「冬の14cmミノーの釣り」(今の言い方をすればビッグミノーでの釣りと言えばいいでしょうか)が長い年月を経てまたとても新鮮に感じています。ルアーを見てもカルティバSTシリーズが装着された現K-TENミノーなどを見れば一目瞭然ですが、はりが変わり、糸が変わり、タックルが変わったこの時代に改めてスタンダードなルアーの良さを再認識。元祖重心移動システムを伴ったK-TENミノーの出現から時を経てスリム化、リップレス化、小型化…と魚に対するアングラー(人)のイメージが少し先行しすぎたことで「基本的な大事なこと」が見失われている感もありますね。よく飛んでくれるルアーはもちろん最高?ですがその重さが重要。同じ飛距離でも自重の重いものと軽いものではアクションが全く異なります。そしてここへきての「リップ付きミノーの有効性」。驚くことに発売から35年たったルアーでも一軍の役目を果たすので改めてこれがルアー釣りの凄さだと再認識しています。
「シーバス釣りはこうだ!」っと自信たっぷりな皆さんも是非改めて「魚との間合い」や「ルアーのサイズやカラーだけの使い分けではないところ=泳層やリトリーブ速度など」に注目して欲しいと思います。「釣りはイメージ」…特にスズキ釣りやヒラスズキ釣りでは釣るためのイメージがすべて。「読んで考えて通して釣る」。これが最高の内容であります。
2023年に入った年始もポツリポツリとスズキや青物が釣れています。昨シーズンは2月に一度終息したもののまた3月あたりから大量のマイワシが接岸し釣果も上がりました。今年はどうなるか期待です。

一方安定のライトゲーム。真冬+僕のホームエリアは北西面になるところが多いので凪いだ日こそ少ないですが風が少し西や東にズレると釣りができます。何といってもこの時期はメバル。アジはと言うと昨年春からの接岸状況と夏からの高水温の影響からか小型ながらアジも居ます。(このまま抜けずに留まりそう?)凪いだ夜はこの居残りアジと大小のメバル釣りとなります。昨今の情報事情からかついついアジばかりが目立つような感もありますが、ライトゲームの基本はやはりメバルです。なぜかと言えば「基本その時期にはほぼ必ずそこに居てくれて釣りやすいから!」。
昨年発売となった湾岸プロヘッドでシンプルにジグ単の釣り。大型を狙ってフロートの釣り…。やはりメバルは釣りやすい魚だと思います。冬のメバル釣りに夢中な皆さんも多いかと思いますが僕からは一つだけお願いが?…厳寒期に突入するこの時期は「抱卵メバル」も釣れてしまいます。皆さんが通うポイントでそんな個体が増えてくる様でしたらその場所は一時お休みして控えましょう。港湾部などでは小型ながら元気に相手をしてくれるメバルがたくさん居ますからそんなメバルと遊びましょう。…釣り人ができるひとつの思いやりかと思います。
この年末年始もメバルにアジにガシラ。そして本来は2月ごろから僕も釣りに行く「冬カマス」も年末年始にも釣れていてベイトフィッシュの変化や釣期の変化と正に温暖化?高水温化の影響を大きく感じます。2月に入ればトラウトに準備もあるし地元近くにある小島養魚場さんでは恒例のお洒落に中型スプーンで楽しむシャケ釣り(トラウトサーモンの放流)も始まりますからとても楽しみ!
皆さんも是非いつもの時期の魚と時期外れながら釣れてくれる魚、ともに楽しくいい釣りを!冬こそいい釣り。僕の好きな季節でもあります。

 

コロナなど諸々の事情で中止や延期となっていました大型イベントも今年からは再開予定。横浜・大阪のフィッシングショーほか様々なイベントが予定されています。コロナにインフルエンザとまだまだ予断は許されない状況もありますがそれぞれのイベントが無事に気持ちよく開催されます様にと願います。各イベントにご来場されるご予定の皆さん、是非会場でお会いしましょう!

 

プロフィール…武田栄(たけだ・さかえ)1967年大阪市生まれ
カルティバフィールドテスター /Go-Phish代表/ 釣り研究家
幼少期の釣りからルアーに目覚めバスフィッシングはもちろん、10代の頃よりいち早く海のルアーゲームに精通、その後様々なスタイルを構築。20代では釣りと同じく楽器(ドラム)演奏にも没頭(2000年ビクターエンターテインメントよりメジャーデビュー)。現在は釣りとともに地元関西の個性派グルーヴァーとしても活躍中。関西最古参SW釣りクラブ会長、老舗ルアーメーカー勤務を経てプライベートブランドGo-Phish(ゴーフィッシュ)を設立。自身の開発アイテムはもちろん様々な釣具メーカーとの企画人気アイテムも多数開発。雑誌メディアでもおなじみ愛称はタケちゃん。その明るい人柄にファンも多い。趣味は「おしゃべり」。合言葉は「ゲームフィッシュは出かたが命!」「楽しくなければ釣りじゃない」