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第12回オーナーカップヘラ金勝杯結果

第12回オーナーカップヘラ金勝杯
主催…株式会社 オーナーばり
日時…2018年9月1日(土)
場所…埼玉県羽生市「椎の木湖」

萩野孝之選手が初の金勝杯タイトルを掴む!

左から2位/櫻井和弘選手、優勝/萩野孝之選手、3位/久保田剛志選手

9月1日(土)、埼玉県羽生市にある管理釣り場「椎の木湖」で、「第12回オーナーカップヘラ金勝杯」を開催いたしました。本来、7月28日(土)に開催されるはずでしたが、今年は台風直撃の影響で延期となり、約1カ月を置いての代替え日での開催となりました。稀に見る酷暑も緩み始めていた大会当日の朝は、あいにくの雨。しかし本降りになることはなく、午後からは雨も止み、大会は無事に予定どおり開催できました。
駐車場で受付&釣り座抽選を終えた参加者達は、2号、3号桟橋へと入場。釣り座ごとにA~Hの8ブロックに分かれ、各ブロック上位5名が決勝戦に進出。予選を通過した40名に昨年度上位シード3名を加えた43名が栄光の金勝杯をかけて争うこととなります。
6時30分にスタートした予選ブロックは、10時までの3時間半の競技。「椎の木湖は雨模様だと渋る」と言われるとおり、大会独特の混雑とフィッシングプレッシャーも相まって、かなり厳しい状況での釣りに。しかし、エリアによってはあからさまに活性が高いブロックもあり、選手達には食い渋り対策だけでなく、周囲に惑わされない状況判断が迫られることとなりました。
全般的にはやはり、食い渋りに強いとされるタナ1メートルのウドンセットが大勢を占め、着実にカウントを重ねていく姿が目立ちました。しかし、どちらかといえば高活性時に「釣り込む」印象が強いパワー系のチョーチンウドンセットや、エリアによってはメーター両ダンゴで果敢に釣り込んでいく選手の姿も散見。雨は次第に止み、晴れ間も覗いてくると活性はさらに高まり、最後まで拾い釣りを強いられる選手もいる中、ブロックによっては予想以上の高釣果の争いとなるところもありました。
決勝戦は43名の選手達が釣り座抽選によって3号桟橋工場向きにズラリと並び、11時15分にスタート。雨は完全に止み、気温も上がって蒸し暑い中での競技となりました。13時45分までの、2時間半の勝負となります。
出だしは昨年覇者の石倉義久選手を始め、メーターセット勢が好調な滑り出しを見せました。また昨年2位の時田光章選手はメーター両ダンゴでスタートダッシュを決めました。しかし、しだいに不安定な動きとカラツンに頭を悩ませ始め、思ったより枚数が伸びません。
対照的に確実にカウントを重ね始めたのが、決勝常連の堀川要一選手や櫻井和弘選手。彼らが駆使するのは、大きなバラケエサに、大きなウドンをクワセにした力強いチョーチンセット。長いトップを深くナジませながら「ダッダッ、ドン!」と決める豪快な釣りは、金勝杯でも毎年猛威を奮う椎の木湖での定番釣法。そんな釣りが釣り人が間引かれて活性が上がったフィールドで火を噴き始めていました。特にこの日好調だったのが櫻井選手のチョーチンセットで、軽めのカタボソバラケを駆使して早いアタリを導き出し、開始から1時間を待たずして10キロを越えてトップに立ちました。タテサソイは5回くらいまでで、釣れる時は1回目か2回目のサソイ直後のアタリと、速いリズムを維持。椎の木湖独特のキロフィッシュを連発させて、早くも他を引き離しにかかります。例年、予選より決勝戦の方がチョーチンが強い傾向にある金勝杯ですが、今年もその傾向は生きている上に、石倉選手を始めとするメーターセット勢が例年以上に苦戦の様相で、決勝戦中盤を過ぎると、「チョーチン勢上位独占」の空気も流れ始めました。
しかし、そんな空気に待ったをかけた一人の選手がいました。オーナーばり・ザイトインストラクターの萩野孝之選手です。
渋い予選はメーターウドンセットでしのいだ萩野選手でしたが、桟橋手前ヘチの釣り座を引き当てた決勝戦は、満を持してメーター両ダンゴで勝負。他のメーター組が苦戦を強いられる中、巧みなエサ調整も相まってただ一人だけアタリを持続させ、チョーチン勢に食らいついていきます。そして「ドラマ」は起こりました。
終盤、「優勝」の2文字もチラ付き始めていた櫻井選手が、突如止まりました。勝利を意識して肩に力が入っただけでなく、予想より活性が上がり過ぎ、ハシャぐへらをチョーチンのタナに抑えきれなくなっていました。
一時は独走かと思われた櫻井選手の急ブレーキを横目に、萩野選手のメーター両ダンゴがさらにギアを上げていました。早いアタリだけでなく、時には意識的にへらを落ち着かせるかのような深く馴染んでからのアタリでも乗せ始め、もはや手が付けられない、といったペースに。
それでも終了15分前の13時30分時点では櫻井選手が2キロ差で首位を死守していましたが、そのまま櫻井選手の追釣はなく、対照的に萩野選手は猛然とラッシュ。そして、残り15分も止まることなく畳み掛け、最終的には逆に3キロ以上の差を付けてしまう「大逆転劇」となりました。
数々のビッグトーナメントを制してきた萩野選手でした、意外にも金勝杯奪取は初。「決勝戦は場所に恵まれましたし、自分の得意な釣りがうまくハマりました。軟らかめのエサを上手く持たせるよう大きめのへらリグル7号」から入り、終盤はもう少しハリが小さい方がアタリも早くヒット率も上がるような気がしたので6号にサイズダウン。結果的にはこれが終盤にかけて釣り込める要因になったと思います」と、ここに新たな勲章をまたひとつ手に入れ、「最強」の座を盤石なものとしました。

 

■優勝 萩野孝之選手データ
釣り方:メーター両ダンゴ
竿:8尺
ミチイト:白の道糸1号
ハリス:SABAKIへらハリス0.6号 40-50センチ
ハリ:へらリグル7→6号
ウキ:一志「Dゾーン」5番
エサ1:「グルバラ」100cc+水200cc+「浅ダナ一本」200cc+「BBフラッシュ」200cc+「バラケマッハ」400cc
エサ2:「カルネバ」、「凄麩」、「バラケマッハ」を各200ccカップ山盛り1杯+水200cc
※最初は1のエサで釣っていましたが、少しハシャぎ過ぎて早いアタリ一辺倒だったので、2にチェンジ。すると、早いアタリあり、ナジんでからのアタリもあり…と、アタリのバリエーションが増えました。

■第2位 櫻井和弘選手データ
釣り方:チョーチンウドンセット
竿:8尺
ミチイト:白の道糸1号
ハリス:SABAKIへらハリス0.6号 上8センチ
ハリ:上バラサ9号
予選は下ハリス27.5センチで、下バリへら玉鈎6号
決勝は下ハリス22.5センチで、下バリへらリグル6号
ウキ:自作ボディPCムクトップ仕様 予選ボディ10センチ 決勝ボディ9センチ
   エサ落ち目盛は、全13目盛中、水面上に8目盛出し
バラケ1:「バラケマッハ」2+「凄麩」2+「Sレッド」2+水1.2
バラケ2:「バラケマッハ」3+「凄麩」2+水1
クワセ:タピオカ
※椎の木湖は午前中重めのバラケの方がいい傾向があるので、予選は「Sレッド」が入ったバラケ1で。決勝戦は活性が高く、軽めのカタボソで早いアタリを狙っていきました。バラケは4~5回のタテサソイで抜ける感じで、釣れる時は1回めか2回めのサソイ直後のアタリ。決勝戦の中盤まではいい感じだったが、最後は魚の活性が上がり過ぎて、押さえきれなくなり、ラスト40分ノーカウントに終わってしまったのが敗因。

■第3位:久保田剛志選手データ
釣り方:チョーチンウドンセット
竿:予選9尺、決勝10尺
ミチイト:白の道糸1号
ハリス:0.8号 8-20~25センチ
ハリ:へらサイト13号 下セッサ9、10号
ウキ:河童作グラスムクトップ仕様 カヤボディ10センチ
   エサ落ち目盛は、クワセを付けて5目盛沈め
バラケ:「バラケマッハ」5+水1
クワセ:「力玉ハードIIIビッグ」
※ナジみながらのトップ中間から先端までのアタリ。魚が薄くなったと感じたらバラケに「マッハ」を追い足してバラケ

■10位までの結果

優勝 萩野孝之選手29.65kg
2位 櫻井和弘選手26.19kg
3位 久保田剛志選手25.15kg
4位 佐藤晃一選手21.77kg
5位 堀川要一選手20.67kg
6位 楠康一選手20.62kg
7位 浜嶋勇選手20.21kg
8位 時田光章選手19.85kg
9位 石倉義久選手19.28kg
10位 塚越明夫選手19.16kg

 

■大会風景

優勝の萩野孝之選手

2位の櫻井和弘選手

3位の久保田剛志選手

オーナーばり・ザイトへらインストラクター 石井忠相選手

オーナーばり・ザイトへらインストラクター 岡田清選手

決勝戦では雨は完全に止み、気温も上がって蒸し暑い中での競技となりました

大会競技委員長/石井旭舟インストラクターによる総評

中道成之社長による挨拶

表彰式

大会の最後は、恒例のお楽しみ抽選会を

決勝戦の結果詳細

 

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