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【前編】南西諸島オフショア遠征

こんにちはスタッフ大東です。
今回のレポートは、鹿児島県のトカラ列島へのカンパチ&GT(ロウニンアジ)狙いでの遠征釣行です。

トカラ列島は、種子島、屋久島と奄美大島の間にある諸島群で日本有数の巨大魚フィールドとして知られています。
また黒潮本流が直接流れ込むエリアで、複雑な潮流、水温変化が激しく、釣り人にとっては決して優しいフィールドではありません。

アクセスは鹿児島港からフェリーとしま(週2便運航)のみとなり、秘境と呼ぶに相応しいエリアです。

釣りを行うなら、トカラに渡ってから現地遊漁船を利用するか、周辺エリアの離島より出船されている遊漁船を利用するかの二択となります。
今回も大阪伊丹空港より、鹿児島空港経由で屋久島へ入り、屋久島より出船されている
『明日丸』の林船長にお世話になりました。

船長は自身でもジグを操り、常にポイント開拓、漁業を行われており、屋久島近海からトカラ周辺海域のポイントを熟知されています。

今回のスケジュールは
初日 移動日/トカラへ向かいながら釣り (口之島泊)
2日目 トカラエリア キャスト&ジギング (口之島泊)
3日目 トカラエリア~屋久島エリアへ移動 (屋久島泊)
4日目 片付け/移動日

という予定でしたが、メインの2日目が大時化の為、現地到着後船長と相談しスケジュールを大幅変更。

初日 移動日/屋久島近海ジギング(屋久島泊)
2日目 欠航の為 お土産購入やタックル準備、買出し(屋久島泊)
3日目 風、波が残る為、遅出で短時間のトカラGT&巨大カンパチチャレンジ(屋久島泊)
4日目 半日釣り(屋久島近海)/片付け&移動

実際の釣り時間が大幅に減りますが、梅雨前線の影響で、帰れなくなるリスクも考えられたので、安全策のスケジュール構成に変更しました。

 

屋久島到着後、空港で迎えに来てくれている林船長と合流。
買出し、着替えを済ませ、いざ出船!
約1時間半の移動で種子島東エリアへ

最初のポイントは水深170m。
潮は思ったよりも緩いとの事で、PE4号、ジグは400gをチョイス。
海域特有の2枚潮も無く、やや肩透かしな感じでスタート。
潮どまりの使者アカヤガラや、ハガツオ、小型の根魚等外道がポツポツHIT

「このまま素直な感じで流れてくれたらいいですねぇ。」なんて言っていると徐々に2枚潮が酷くなり、ジグのコントロールが難しくなってきます。

こんな時はラインを細くするか、ジグを重くするかになりますが、大型魚狙いでは極力ラインを細くしたくないので、ジグを重くします。
500g投入。

潮が複雑になり、ジグが重くなると、細かいアクションが難しくなってきます。
潮に負けないヘビージグで、フォールアクション中心に狙うか、しっかり糸ふけを取って、強くシャクってジグをしっかり動かし、スピードの変化で喰わすか等、できる選択肢が少なくなってきます。

今回はまだ体力もあるので、後者でアプローチ。
ハイピッチでシャクリながら、スピードの緩急やシャクリ幅、角度などを調整しながらカンパチからの反応を伺います。

糸ふけを出さず、S字で泳がせるイメージでヌメヌメ操作していると、ドンっとひったくる様なアタリ。
ハイピッチの釣り特有のダイレクト感!この瞬間がたまりません!
慎重にやり取りして上がってきたのは、4~5キロクラスの本カンパチ。ひとまずゲットで一安心。

フックはジガーミディアムチェイスの11/0シングルセッティング。
閂をしっかり捉えておりました。

余談ですが、チェイスは絶妙の重量バランス設計で、魚の口腔内でハリ先がしっかりと安定し、良いところに掛かる様になっています。

ですので、アシストラインのセッティングを柔らかめにし、口腔内でハリが動く様にしてあげると良い所に掛かる事が多い様に思います。
話が逸れましたが、続けて、同行の辰巳氏にもHIT!
上がってきたのは、良型のマハタ。
近頃は中々近海で見る事が少なくなった良型の底物に出会えるのも遠征釣行ならでは。

その後は、突然潮が止まり脅威の0ノットなんて言う状態に300gのジグでも簡単に底が取れる状態が続きます。

ポイント移動を繰り返し、少しでも良い潮の来ているポイントを探しますが、沈黙が続きます。

残り時間も1時間を切りラストポイントへ。
船長からは「底の潮が少しだけ効いてます。ベイトもまとまってます。」と本日最大のチャンスである事が告げられます。

気合が入らない訳はなく、バリバリしゃくりますが、魚からの反応はありません。
船長からは無常の「反応もう少しで切れます」とアナウンスが・・・
ここでスタッフ藤岡が値千金のHIT!すぐさま、メンバーの竿が曲がります。

ようやく時合い突入!次の流しもHIT!HIT!


3流し目は残念ながら、潮が無くなり時合い終了。

初日は2枚潮からの潮無し、と海に翻弄されながらも、なんとか本命の顔が見られましたが、巨大魚は3日目以降に持ち越しとなりました。

帰港後は、持ち込み可能な居酒屋で本日の獲物を頂きながら、反省会。
明日は欠航なので船長を交えて、トカラ海域の攻略法等を色々と聞きます。

黒潮の影響で激流、高水温になる事が多い海域であり、高水温帯を避ける為ディープエリアへのアプローチが必要で、そう言う状況下ではヘビージグでのフォールアクションでしか釣れない状況がある事。
しっかりジグを動かせる強いタックルが必要な事。
ディープでもしっかりフッキングが決まり、大型魚にも負けない強いハリが必要な事。
ヘビージグをしっかりシャクれる肉体である事。
などなど、「それらが全てでは無いけれど、トカラだから簡単に魚が釣れる訳ではないよ。」と厳しい一言も。
3日目に向けて気を引き締め初日を終えました。

2日目は民宿で朝食をゆっくり食べて、タックル準備、魚の発送作業をこなし、お土産を買いに散策へ、今回で4度目の屋久島となるので、お土産選びも慣れたもの、トビウオ、たんかん、パッションフルーツ、屋久杉などが特産品で、思い思いに購入。

最後に明日の釣りに必要な飲み物、食糧を買い、晩御飯はジビエ(ヤクシカ)&焼肉でたんぱく質を補給。3日目に備えます。

3日目は前日の時化がのこり、遅出の出船ですが、短時間トカラ海域勝負。
キャスティングでGTとジギングでカンパチを狙います。

4日目は片付けと移動日でしたが、出られるなら出ようという事で半日勝負。
最後にドラマはあったのか?

レポートは後半へ続きます。

■使用タックル

ロッド:スロー系6~8オンス
リール:大型両軸リール5000番 
ライン:PE4号、3号 ともに600m
リーダー:フロロ20号、14号
ジグ:300g~600g(潮の状況により1000g位までは必要な事もあり)
フック:ジガーミディアムチェイス 11/0(シングル)、9/0(シングル)7/0(ダブル)
リング:スプリットリングハイパーワイヤー#6、ウルトラワイヤー#6、ソリッドリング#6

スタッフ 大東哲也

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