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シーズン本番に突入した黒部川のサクラマス

本気で河川のサクラマスを狙っているアングラーに、富山県の黒部川を知らない方は少ないと思います。
北アルプスを源流とし、高い山々から富山湾へ流れ込むこの美しい川で釣れるサクラマスは黒部鱒とも呼ばれ、型、数ともに望める夢のような川。
しかし、誰もが竿を出せるのではなく、組合員以外の一般アングラーは、シーズン前の抽選で当たった80名のみ。
2019年度は378名もの応募があったので今年も狭き門となったのですが、応募を続けて4年目でついにプラチナチケットを手にいたしました。
そして先日のゴールデンウィークに念願の黒部鱒を手にすることができましたので、当日の模様をレポートいたします。

本年度黒部川初釣行は3/2~3/4。
「ダムからの放水が本格化してからでないと釣れないよ」と知人から聞いていたものの、水が少ない時期に地形を見ておきたかったのと、トイレやコンビニ、スーパーやお風呂などの場所もシーズン前に確認しておきたかったので、その下見を兼ねて釣行しましたが、イワナが釣れたのと、チェイスが1回あったのみ。

その後そろそろ本格的に溯上が始まったのではないかと4/6~4/7、4/12~4/13にも釣行しましたが、ウグイとヤマメが釣れただけ。
一応釣れてたという話は聞けましたのでサクラマスはいたのでしょうけど、私の腕ではどうすることもできませんでした。

普段通っている九頭竜川と決定的に違うのは情報の少なさ。
しかも現場から情報を得ようにも釣り人が少ないため、なかなか情報を得ることができず、遠征組で現地に知人がいないぼっちな私は、自力でサクラマスとの距離を縮めていくしかありません。
しかしそれが面白くもありました。

そして迎えたゴールデンウィーク。
4/25に宇奈月ダムの放水量が100立方メートル/Sまで跳ね上がり、その後ある程度高い放水量で落ち着いていたので(毎日放水量はチェックしています笑)、きっと初日からフィーバーしていたのだろうと思います。
しかし4/27~5/3のGW前半は東京都小笠原諸島母島の磯へ遠征に行っておりましたので、私のGWチャレンジは後半の5/4~5/6での釣行となりました。

5/4、初日。
夜明け前に黒部川へ到着。
ある程度水深がある淵のようなポイントからスタート。
放水量自体は数字的にはさほど多くありませんでしたが、4月よりも若干流れが強くなっている気がしました。
ゴールデンウィークだけあってか、釣れているのか、視界に4人も釣り人が見えましたので、何となく釣れる気がしましたが…やはりそんなに甘くなく、今までの釣行の際に釣れそうだと目星を付けていたポイントをランガンすることに。

サクラマスの気配はありませんでしたが、代わりに放流物のヤマメが時々ヒットしてくれるので、集中力が続きました。


やがて夕まずめを迎えました。
その前に放水量が少し増えたので、嫌がうえにも期待が高まります。

この瀬を流したら終わりにしようと、大きな瀬の落ち込みから下流に下りながら探っていきました。
そして瀬尻まで差し掛かった時、ダウンクロスにキャストしたリッジMD86SS(E.M/シャイニーライム)+STX-38ZN#6が流芯に入ったあたりで待望のヒット。

フッキング後はすぐに下流へ走り出しましたが、強めのタックル、ドラグ設定でしたのですぐ止まってくれ、あとは大きな玉石にラインが擦れないようコントロールし、浅瀬に誘導してランディング。

サイズは63cm。
かなり強引なファイトだったと思いますが、STX-38ZNのおかげで身切れせずにキャッチすることができました。
久しぶりに対面したサクラマス。
誰の力も借りずに手にしたことの達成感は、それまでの連続ボウズの苦しさを一瞬で忘れ去らせてくれるほど。
夕映えに照らされて輝く銀鱗をしばらく堪能し、この日はこれ以上釣りはせず竿を収めました。

———

5/5、2日目。
水量は50立方メートル/S前後と少なめ。
朝イチは前日に釣れた瀬を探ってみることに。


絶対いるはずと確信を持ってレンジを代えて2流ししましたが、期待に反して反応はなし。
近くに人が多かった気になるポイントがあったので、そちらへ移動することにしました。

先行者の方がおられたので挨拶し、釣り下られるのか、その場で投げ続けられるのか様子を見ていると、50cmほどのサクラマスをヒットされたものの、5秒ほどでフックアウト。
掛かりが浅かったようです。
しばらくすると釣り下られたので、時間を置いて私も釣り下っていきましたが、私には反応がありません。

一つの瀬が終わり、二つ目の小さな瀬付近で釣り下り終わった別の先行者の方がいたので挨拶をすると、つい先ほど下の瀬でばらしてしまったとのこと。
この付近にはかなりサクラマスが入っているようでした。

釣り下って私もその瀬に入りました。
前日釣ったのと同じような水深と流速です。
何のルアーを使って流そうか少し悩んだところ、先日カルティバフィールドテスターの中山隆夫さんから「去年の黒部川はこのルアーが当たってたみたいやで」とデビルフラッター77S(アカキンOB)にSTX-38ZN#5をセットしたものをいただいたのを思い出し、せっかくなので使ってみることにしました。

色々試してみましたが、ダウンクロスにキャストし、スウィング(?)させながら時々ジャークを入れて「ピラピラッ」とヒラを打たせるのが個人的に釣れそうだったので、それで釣り下ることに。

しばらく流していると、瀬尻近くの流芯から外れたかけ上がりに差し掛かった辺りで「ギラリ」と一閃。
今シーズン2回目のヒットです。
ヒットしたサクラマスは、前日と違っていきなりローリングファイトをはじめ、リーダーを身体に巻きつけてながら流れに乗ってしまいました。
以前このままの状態で耐えてフックアウトしたことがありましたので、同じことは避けたいと強引に引き寄せようとすると、運よくリーダーが魚体から外れて通常の状態となり、30秒ほどやりとりしてランディング。

リーダーの痕が生々しい55cmほどのサクラマスでした。

その後はさらなる1匹を求めて日暮れまで川を上り下りしましたが、特に何の反応もなく終わりました。

———
5/6、最終日。
GW中は寸暇を惜しんで釣りばかりしていたせいで疲労がたまっており、翌日からの仕事のことを考え、9時までの短時間勝負で竿を出すことにしました。

ポイントに選んだのは前日バラシを目撃した落ち込み。
それからそこで釣れた話は聞かなかったので、きっとまだいるだろうと集中してリッジMD86SS(E.M/シャイニーライム)+STX-38ZN#6を投げ続けていると、前日バラシがあったのと全く同じ場所、リーダーがガイドに入る直前ほどの目の前でヒットしましたが…ヒット後水面直下で3秒ほどウネウネされ、すぐにフックアウト。
掛かりが浅かったようで、何もできずに終わりました。。

 

以上が私のGW釣行です。
シーズンに入るまでは生命感に乏しく、全く釣れる気がしませんでしたが、放水量が増えてからの黒部川は全く別物。
評判通りの素晴らしい川でした。
5月末まではサクラマス釣りが可能ですので、来週、再来週に再びチャレンジしたいと思います。

■タックル
ロッド:Rayz RZ87H
リール:イグジストLT4000-CXH
メインライン:PE1.5号
リーダー:フロロ6号
スナップ:耐力スナップ#1~1.5
ルアー:リッジMD86SS(E.M/シャイニーライム)、デビルフラッター77S(アカキンOB)
フック:STX-38ZN#5~6

スタッフ 西浦伸至