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2018手取川サケ有効利用調査にチャレンジ

毎年、お盆は北海道の海や川で様々なトラウトを狙うのが恒例行事となっていますが、時期的にサケを狙うのが難しく、私にとってサケは憧れの魚でした。
いつか9月以降のハイシーズンに休みをとって北海道へチャレンジしようかと考えておりましたが、カルティバフィールドテスターの中山隆夫さんから「手取川サケ有効利用調査にチャレンジしてみないか?」とお誘いを受けましたので、今年はこの機会に応募してみることに。


この調査は石川県手取川で2000年から開始されており、今回で19回目。
普段は釣ることができないサケを事前に応募して当選さえすれば、調査員としてサケを釣ることができるというもの。
エリアやキープ数など採捕従事者規則がきっちりと定められており、それさえ遵守すれば憧れのサケ釣りが身近に楽しめるスペシャルイベントなのです。

当選したのは10/20(土)右岸と10/21(日)右岸の二日間。
日が近づくにつれて、スプーン用のフックを自作したり、プラグのフックを交換したりとテンションを高めていきますが、落胆したのは釣行直前。
8年ぶりに初日(10/18)の釣果が0匹だったという厳しい状況を知ってしまい、一気に気分は沈んでいきました。
原因は4年前の稚魚放流量が病気のため少なかったとのこと。
しかし、釣れないながらもサケの姿は見えていたという少しだけ明るい情報もあったので、戸惑いながらも手取川へと向かいました。

中山さんらと途中のサービスエリアで合流し、5時頃に手取川右岸の美川大橋上流に設置された管理事務所へ到着。
すでに多くの人が受付をするために並んでおり、私達もその行列に加わります。
6時過ぎに採捕指導員の方から注意事項の説明があり、受付がスタート。
受付が終わった人から順に釣り場へ向かい、釣り座を選ぶことができます。

私達は5人のグループだったので、人気ポイントから少し離れた空いた場所へ。
7時のスタートフィッシングまでに準備を進めました。

時報とともに一斉にキャスト開始。
サケが入っていたらすぐに反応がありそうですが、右岸では全く反応がありません。
定番のスプーンやミノー、ディープダイバーとあれこれ試すも音沙汰なし。
まだサケは遡上していないのかと気落ちしていると、採捕指導員さんから左岸では開始早々ヒットしていると情報があり、気を取り直してキャストを続けます。

8時頃でしょうか。
自分たちの釣り座の正面~やや下流でサケが顔を出すのを数度見ることができました。
このチャンスに誰かにヒットしてくれるかと思いきや、誰のロッドも曲がることなく時間は過ぎ、右岸では昼頃にエサ釣りの方が1匹釣られたのみ。
厳しすぎる初挑戦となりました。


一方左岸では、オス10匹、メス7匹が上がっており、盛り上がりを見せていたようです。
この状況だと恐らく明日も右岸は駄目だろうと、初日を終えた時点で早々に再チャレンジを申し込みました。
※再チャレンジは10/18~10/31の参加者のみ可能

2日目は半分諦めていたのですが、少しでもモチベーションを保つため、前日にサケの姿が見えていた場所で竿を出すことにしました。


7時のスタートフィッシング時、見回すと皆さんスプーンばかりセットしていたので、人と同じことをしても釣れない可能性が高いですし、もしスプーンで釣れているならそれに合わせばよいかと判断し、ミノーのシュガー2/3ディープ85FにSTX-38ZN#5をセットしたものをチョイス。
一か八か他人と違うことをしてみたところ、それが正解でした。

ややアップにキャストし、一気にボトムまで潜行させてから、ボトム付近をゆっくりトゥイッチしながら流していると、7時半ぐらい、ルアーがターンした辺りでまさかのヒット。
ヒットした直後からローリングファイトが始まりましたが、リアフックをがっつりくわえていたのが見えたので、さほど焦ることなく下流に流されないよう強気のドラグ設定でやりとりし、1分もしないうちに中山さんの差し出すネットへ。
釣れないことを確信していたので、想定外の1匹に思わず歓喜の声。
人生で初めて釣ったサケは、それほど大きくはありませんでしたが、激渋の右岸でルアー、しかもミノーで口を使わせたので、非常に嬉しい1匹でした。

リアフックのSTX-38ZNが、サケ口内の上下をがっちりホールド。
フックオフや身切れの心配が少ない理想的なフッキングでした

この日の右岸は、採捕指導員さんによると朝まずめにエサで2ヒット1キャッチ、ルアーで他に1ヒットあったようなので、前日よりははるかに良い状況でしたが、その後は昼過ぎまで竿を出したものの、全く誰の竿も曲がることはなかったので、早めに納竿することにしました。
後日ホームページで釣果を見ると、右岸ではその後メスが1匹釣れており、左岸では計24匹も上がっていたようです。
今後日増しに釣果は上向き、例年なら11月10日前後にピークを迎えるようなので、再チャレンジに当選することができれば、もう一度サケ釣りを楽しんできたいと思います。

ちなみに釣ったサケはパスタやマヨソース合え、塩鮭、石狩鍋、フライなどにして楽しみました。市販されているスーパーのサケとは違って身は白く、脂が落ちてあっさりしていたので、油を使う料理や鍋が適しているかもしれません。
次に釣れたら色々な料理を試し、釣れたサケの有効利用を図りたいと思います。

スタッフ 西浦伸至

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