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淡路島佐野のタンコブゲーム

私がよく釣行する淡路島では、この時期になると昼間に釣れるターゲットが極端に少なくなり(夜はメバルやガシラがよく釣れます)、日中の釣り場は休日でも閑散としていることもしばしば。
しかし、こんな時期に熱くなるターゲットがいます。
それはカンダイ(コブダイ)。
年中釣れる魚ですが、この厳寒期でも狙え、かつこの時期はエサ取りが少ないので釣りやすくなります。
淡路島ではほとんどの波止に生息しているといっても過言ではないほど魚影が濃いわりに、専門で狙う人が少ない理由は、普通に狙うなら底物タックルや大物用上物タックルなどの専門的なタックルが必要なことと、難しいという印象があることだと思います。
そこでオススメしたいのが「タンコブゲーム」。
普段使っている強めのルアータックルを使い、ジグヘッド単体で、簡単にコブダイを狙っちゃおうという釣法です。
※詳しい釣り方は以前書いたこの記事をご覧ください。
そのタンコブゲームを楽しむため、先週末は淡路島に釣行してきました。

今回は二日間釣行しましたが、大寒波の影響で釣り場がどうなっているかを知りたかったので、初日は朝から夕方まで島内を転々と移動。
基本的にいたら姿が見えることが多いコブダイですが、どのポイントでも全く姿を見ることができず、アタリも全くありません。

恐らく水温低下の影響である程度の深い水深まで下がっているのだろうと想定し、翌日は水深があってコブダイの魚影が濃い佐野人工島の南側波止で腰をすえて狙うことにしました。
当日は西風が強く、ラインが流されてジグヘッドが落ち着かないので、虫ヘッドパワーは4~6gをメインに使用。

2本竿を使い、1本は敷石の上側を近投で狙い、もう1本は遠投して敷石の切れ目付近を狙うことにしました。

エサはマキエ、サシエともにバナメイエビとオキアミボイルを使用。
マキエはしなくても釣れますが、しておくと回遊してきたコブダイが足を止めるため、アタリが連発しやすいのでオススメです。

この時期エサ取りはほとんどいないので、マキエは数分に一度パラパラと数粒撒く程度。
まったりとアウトドアチェアに腰をかけながらアタリを待ちます。

開始して1時間ぐらい経った頃、スマホをいじっていた時に竿先に付けていた鈴が小さく鳴りました。
確認のためそちらへ視線を移すと、竿先は海面に向けて曲がり、ドラグを緩めておいたリールのスプールが勢い良く回転しています。
慌ててスマホを置き、ひざ掛けが風で飛ばないように重しをしてから竿を手に取り、急いでドラグを締めますが、相手は大きくドラグをある程度締めてもラインは出っ放しに。
敷石の際で走られると、高確率で根に入ったり切られたりするので、一か八かドラグをぎりぎりまで締めこんで勝負に出たところ、ジャリジャリした感覚の直後にラインブレイク。
初動の遅さ、油断が招いたバラシでした。

コブダイは連続して当たることが多いので、集中力を高めてアタリを待っていると、1時間ほど経過したころ、遠投していた竿の弛んでいたラインがゆっくり張っていくアタリがありました。
先ほどの痛いバラシがあったので、急いで竿を手に取り、ドラグを締めて待っていると、竿が徐々に締めこまれていきましたので、軽く合わせてフッキングし、ファイト開始。
最初のダッシュが無かったので、頭を無理やりこちらを向けてごり巻きすると、やけにあっさり寄ってくれます。
水面近くになってようやくコブダイらしい引きをしてくれましたが、底から離してしまえばこっちのモノ。
トルクフルな引きをたっぷり堪能させていただきました。

上がったのは60センチちょいの中型。
この辺りではレギュラーサイズです。

それからまた1時間後ぐらいにアタリがあり、フッキングには成功しましたが底から離すことができず、やがて敷石の穴に入られてしまいました。
根に入った場合、ラインを緩めてしばらく待っていると穴から出てくれるのですが、今回は運が悪かったことに違う穴から出てしまったか、ラインが何かに引っかかってしまっていたのか、穴から出た後も根ズレの感触が続き、立ち位置を変えたり、自由に走らせたりしたものの、根ズレをクリアできず、リーダーがざらざらになってラインブレイク。
惜しいことをしました。

その後昼過ぎにエサが無くなったので納竿。
コブダイはバラしてもその日のうちに食うことがあるので、まだまだチャンスはあったと思いますが…後ろ髪を引かれる思いで納竿しました。

タンコブゲームが最も熱くなるのは3~4月頃。
ある程度強いルアータックルを持っていれば誰でも狙えますので、淡路島へ渡られる際は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

■タックル
シーバス&青物タックル
メインライン PE2号
リーダー フロロ8~10号
虫ヘッドパワー 2~10g

 

スタッフ 西浦伸至

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